Excel2010で令和元年

改元は、日本の伝統と独自性とは思うものの、実務での利用はつらいものだ。
自分の会社内では西暦で通すことにしているが、お客への対応はまた別なので、やきもきしながらWindowsの対応を待っていた。
さて、ようやくWindows10(1809)の改元対応Updateが降りてきたのでチェック。
既知の問題があるようだが、普通の環境では問題になりそうにない。

日本人として、令和1年は令和元年とした方がしっくりくる。Excelでは元年表記ができるように更新されているが、そのための表示形式はひとひねりが必要だ。その辺の記事は以下のHPにある。

日本の年号変更と元年 - Office サポート

さて、これに従ってExcel2010で、表示形式を変更してみた。

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Excel2010での元年指定

上記のHPの通り指定をすると(上から4番目)、元年にはなるが元号がつかず、月日もおかしい。
表示形式を再度開くとなぜか[$-ja-JP]の箇所が[$-139E49]となっている。
Office2019では正しく表示されるので、このja-JPという設定は2010では対応していないのだろう。
なお、43585と43831のマジックナンバーは、2019/4/30のシリアル値(43585)と2020/1/1のシリアル値(43831)なので、当然のことながら令和以外の元号において元年表記はならない。なんともまあアドホックだ。

Windowsのバージョン(あるいは過去のパッチバージョン)によっては一番下の設定で元年となる場合もあるらしい。VBAのFormatでも同じ情報が流れている。

簡単で良いのだが、残念ながら最新版では却下されたようだ。

現時点で、エクセルで令和元年5月1日と入力しても2019/5/1に変換されず、文字列として認識されるようだ。やはり元年表記の取り扱いの難しさが、元年を含めた相互変換の実装を諦める方向に動いたのだろう。